「虚無」は極めて不快なものです。それは無であり、自己のあらゆる側面を空虚に感じさせます。自分には何もないと感じるかもしれません。情熱的だったものが冷めてしまったように感じます。次にどこにいくべきか、何もわからないし、感じられないかもしれません。
今まで知っていたことが、思っていたこととは違っていて、虚しく思うかもしれません。不信感を抱くかもしれないし、信頼を持てなくなるかもしれないし、何が本当で何が嘘なのか分からなくなるかも知れません。でもそれは、受け入れざるを得ないことなのです。
このカードは、あなたが信じていること全て（スピリチュアルな信念）に疑問を抱いていたり、世界における自分の存在意義に疑問を抱いていることを示している場合もあります。虚無の中にいる時、あなたはその空白を埋めようと本能的に思うかも知れません。
不快な気分のせいで、教訓を見逃すこともあるかも知れません。私たちは、常に前進するよう教えられていますが、この虚無は、立ち止まること、そして不安になっても大丈夫だと告げています。この虚無から逃げようとすると、逃げることができなかったり、いずれまたここに戻ってきてしまうことになります。本能的に虚無感を埋めたくなるかも知れませんが、虚無は恵みだということを自分に言い聞かせましょう。
